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「アラカルト」

★窓の外
屋根の間から一握りほどの翠が見える。公園の木々の一角だ。あとは隣接するマンションの巨大なパラボラアンテナ、家々の屋根…それくらいのものである。早朝には鳥が飛び交う。今朝は珍しく尾長がアンテナに留まっていた。それ以外はせいぜい鴉か鳩だ。前の病院の窓の外は満開の桜だった。「南」という名の通り日当たりのいい病棟には4月早々から空調が入っていた。
そうね、大切なのは景色よりも外気が入ることかしら。細めに数センチ開けておくだけでひんやりとした空気がかすかに感じられる。外気と繋がる開放感。ほんの数センチで自由を得られる。

★日常
ほとんどベッドの上で暮らしている。食べる時は椅子に座り、リハビリでは歩くが、残りの時間は行く場所もないのでベッドの上。膝の間にボールを挟んで気休めの筋トレ。漢字のクイズ、数独、読書、折り紙、編み物…大したことはしていない。ラジオを聴くのはクラシックの時だけ。後は、老人たちのナースコールか寝息を聞く。

★振り向いちゃダメよ
トイレで。パンツを上げながら立ち上がり振り向いてレバーを下げる…この一連の動きをコマ送りのようにやる。「立つ」OK「パンツを上げる」OK「振り向く」OK、おっと前屈みにならないように膝を曲げて「レバーを下げる」。油断すると頭が揺れるから気をつけなきゃ。
階段の踊り場でも、右目に情報が多く入ると(右足を軸にして回ると)頭が揺れる。左足を軸にするとうまく回れる。でも、意識しないと振り向きざまクラッということが多い。ああコワッ。。。

★遠目の世界
少し無理をしながら本を読んでいる。難易度ではなく、目を使うのが難しいのだ。あつらえたメガネは合わず、市販の老眼鏡を使うか、裸眼で用を足している。クイズ程度ならなんとかなる。ただ、せっかく頭がリセットされる時期なら難しい本も読めるかもと欲を出したら元の木阿弥。頭痛、目の痛み、めまいの三点セット。仕方がないので午前中はメガネ禁止とする。
それで窓の外を眺めている。マンションの裏側だったり小さな家の屋根だったり、大したことはないけれど、空と雲が見えるだけでも目の保養。

★病院食
このところ頑張って食事は完食している。大して苦にはならない。不味くても美味しくても、文句を言わずに食べることができるくらい元気が回復したと考えている。
お世辞にも美味しいとは言えないが、そんなことに引っかかる(文句を言いたくなる)感情が動かないのだ。結果として、食べ物にこだわらない方が体力がつくことに気がついた。病院食で腹八分目などと言っていたら基礎代謝分がやっと。リハビリや余力の分は、残りの二分目をお腹に納めようとする気力で養われているのだと思う。
たまたまサプリの服用許可を得ようと医者に談判する男の人の声を聞いたが、そうしたこだわりは信仰のようなものだと感じさせる口調だった。こだわっているから病を得がちになるのでは?何かがなくてはいけないのではなく、あるものを受け入れる…そこに命の源があると感じる。


※「入院四方山話」は入院中にノートに書き綴った文章を再録しています。

by m-teshigoto | 2017-08-27 18:09 | 入院四方山話 | Comments(0)  

「柑橘類」

最初の手術の後、一口食べたオレンジで、ぼんやりしていた頭にピカッと光がともった。そのオレンジの香りと甘酸っぱさに、「美味しい」という言葉が思わず出た。たぶんこれが術後最初の記憶だ。

以来、食後という限定はあったものの、差し入れてもらった黄金柑、甘夏、オレンジ等を少しずつ口にした。友人Sは容器に入れた剥いた甘夏を、友人Iはオレンジを食べやすいように房に分けてくれたり、各人各様に協力してくれた。

朝食時に来る回診の先生たちも「柑橘類ある?」と声をかけ、食べているのを見ると「食べてる、食べてる」と妙に嬉しそうなのだ。実感としては、くたくたの煮た野菜に比べ、生気いっぱいの果物を一口食べると体が目覚めるのだ。先生たちも「ビタミンがいいんだ!」と思っていたかどうかはわからないけれど、術後の回復と柑橘類との関係を観察していたのかもしれない。

退院の日、いつもは二切れのデザート(甘夏が多い)がオレンジ三切れになっていて、退院へのはなむけのような気がして嬉しかった。

※「入院四方山話」は入院中にノートに書き綴った文章を再録しています。



by m-teshigoto | 2017-08-26 19:19 | 入院四方山話 | Comments(0)  

「回診」

医療系のテレビドラマの圧巻は院長回診だ。お供をぞろぞろ連れて病棟を回り、ベッドの上でかしこまる患者にお言葉を賜る…そんな図式が最近は定型化している。最初にいた病院では診療科単位の回診だった。それも毎日。整形外科の患者さんの多い病室に脳外科の患者は私一人。そこに、5〜6人の脳外科医が連れ立ってやってくる。同じ階の廊下の向こうが医局なので、遠くから話し声が近づいてくるのがわかる。

「○×さ〜ん」と入口から人の名前を呼ばわるのは研修医のmセンセ。いつも笑顔で声のでかい、太い黒縁メガネのハンサムである。何かの折に「おじいさん先生でも、軍医だった人はもっと注射が上手だ」と言ったら、黙ってブスッ!。「痛ッ!」さしずめ私は注射の練習台といった役どころで、ずいぶん腕を貸した。時々夕方にもひょっこりやってきて、笑顔で手など振って去っていく。場違いなほどの明るさという印象もあったが、その笑顔は日々の慰めになった。若者相手に言いたいことを言うと気晴らしにもなった。さすがに気が咎めて、退院する朝に「暴言ばかりでゴメンナサイ」と言ったら「ぜんぜん暴言なんかじゃなかった」と笑っていた。

5〜6人の中には部長先生も主治医のI先生もいるのだが、「元気そうだね」「まだ(頭が)晴れてるね」にはじまって「食べてる?」「柑橘類は?」等々、言いたい放題的にあれこれ言葉をかけて帰っていく。最初の頃は「なんだ?」と思っていたが、今にしてみれば、この回診のおかげで元気でいられた。「調子はどうですか」という定型の問いかけに痛みや不具合を口にすれば、すぐに薬が出たり処置が施されたりしたから、こちらの顔色や声音をはちんと観察していたのだろう。

初めての入院、ましてや手術までして、トイレも食事もすべて人の手を借りての生活は不自由だったが、ある種、食べ出し眠り動くことが自分が回復する唯一の道なのだということを、回診のまなざしが教えてくれたように思う。

※「入院四方山話」は入院中にノートに書き綴った文章を再録しています。



by m-teshigoto | 2017-08-25 18:45 | 入院四方山話 | Comments(0)  

「黒い粉」

枕なしで寝るようになって5ヵ月になる。寝る時には、頭の下にバスタオルをランダムにたくし込んみ、その窪みに頭を落ち着かせる。すべて頭に残る手術の傷(創部)のためである。「痛いッ!」というほどではないけれど、「あーあ、まだイタイ感じだな」くらいのところだ。

最初の手術の後は、頭皮の下は“脳まんま”ということもあって、傷の痛みより頭痛やめまいの方が辛かった。頭蓋骨を外した右側前頭部は日に日に凹んできて、精米した米のようになった。痛くも何ともなく、ただただ斜めに尖っていく頭は、じつに笑える形であった。そして頭蓋再建の手術日程が決まり、朝の回診で主治医のI先生に「ちょうど切り頃だね」と言われたのだった。

再建手術も予後が順調で、痛みもなく感染症もなかった。そのかわり同じ所を二度切ったために縫い目の数だけは多く、抜糸(抜鈎)は3回にわたった。来たばかりの研修医の先生の顔があまりに真剣なので「大丈夫?」と不安だったが、急がずていねいにやってくれた。夕方の回診でやっと主治医のI先生が登場。創部を一通り指でなぞって、「残っていませんか?」と疑り深げに聞いた私に「カンペキ!」と言う。

ところが、指にはツンツン硬い感触がまだあって、爪で引くと1ミリくらいの針金が抜ける。時には3ミリくらいのもあって「あらっ!」と思うと髪の毛だったりする。針金と区別がつかないとはね〜、なんと剛毛だこと。

転院してからも、思い出したように傷口をなぞると、かさぶたがあったり、針金があったり。つい爪を立ててしまう。痛くもないけれど、用心のため塗り薬を塗っておく。そして朝になって見ると、枕代わりのバスタオルの上に黒いポツポツが…。針金の粉だ。シャンプーもしているのに、まだ残っている。痛いような懐かしいような。黒い粉が見えなくなる日が来ると思うと、なんとなく寂しいな。


※「入院四方山話」は入院中にノートに書き綴った文章を再録しています。




by m-teshigoto | 2017-08-24 21:26 | 入院四方山話 | Comments(0)  

「一進一退」

ある朝、ベッドから頭を持ち上げようとするとめまいがした。頭ごとメリーゴーランドに乗っているみたい。以来、足のふらつきよりもめまいが常態になった。トイレもダメ、ほんの数歩離れた洗面台までも歩けない。歯磨きもベッドで「くちゅくちゅぺー」(看護師さんの使う符牒)に。移動も車椅子に逆戻りになった。

このめまいは何?
脳?
耳石?
ずっと続くの?

急に不安になって、その日は朝食も食べられず、リハビリにも行かなかった。

そんな様子を知ってか知らずか、介護士さんが「一進一退だからね。少し疲れたのかも…」と、配膳の折にポツリと言った。「そうか、頑張りすぎたのかも」と、その一言に慰められ、少しずつ気分が落ち着いてきた。2、3日すると、午後にめまいが軽くなることに気づき、ようやく見守り付きながらトイレに歩いて行けるようになった。

リハビリでも、「前より良くなっていますね」と言われると、だんだん丈夫になってきたような気になる。体力、持久力という程のことではなくて、ガマンのきく体になってきている。美味しくても不味くても食事をちゃんと食べる、その積み重ねで体が少しずつできてくるという実感もあった。

病院での日々は、慰められたり誉められたりの一進一退。でも、リセットされた脳は限界を知らない。疲れを感じず不得手感もない。よし、やってみて面白そうならやろうじゃないか。


補足:運動が苦手だったのにリハビリで体を動かすのが苦にならなかった。運動能力を伸ばせるかもと思い、療法士の人に教わりながら、筋肉を意識して体を動かすようになった。

※「入院四方山話」は入院中にノートに書き綴った文章を再録しています。

by m-teshigoto | 2017-08-23 21:06 | 入院四方山話 | Comments(0)  

「退院前夜」

明日が退院、今日が退院と言っても格段の嬉しさがわく訳でもなく、つまらない手順ばかりを考えている。それは、病院という安全圏から出るのを不安がっているからかもしれない。人頼み、人任せのラクチン生活。投薬や医療処置を受けながら、食事を与えられ、介助付きの入浴もある。周囲の出来事にさえ順応できればいい。

2ヵ月に及ぶ入院生活で2回目の退院。1回目は、執刀医の元から離れるのが心細かったが、それは自分の中だけのことで、医者もスタッフも日常の営みに追われ、患者の退院は単なる区切りとしか感じていないのがよくわかった。

そして2回目。スタッフの人が退院当日は休みだからと事前に挨拶に来てくれたり、めまいの時に支えてくれた男の介護士さんが「病院に戻ってきちゃダメだよ」と握手をしてくれたり、リハビリの人が立ち寄ってくれたり、ささやかな交流があった。

不思議なことに退院の日が迫るにつれ、それまで濃かったスタッフとの繋がりも急激に薄まってくる。「また明日」や「また今度」のための「今の関係」を良好にしておく必要なくなり、互いの相性の合う合わないだけが残った繋がりになる。これから先ふたたび会うことのない人に対しては、無関心とは言わないまでも、興味が薄れていく。人間関係とは、次の機会のために努力するものだとわかった。

寂しい気もするけれど、まずは退院だ。
人のいない空間で一人になって歯を磨き、顔を洗いたい。それだけだな。


※入院生活は通算67日間であった。そのなかで、日々のメモのほかにノートに書き残した何編かを「四方山話」として再録することにした。ほんの感想ではありますがお付き合いいただければさいわい。

by m-teshigoto | 2017-08-15 20:39 | 入院四方山話 | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/30 退院

2ヵ月に及ぶ入院生活もあと2日。周囲のお年寄りたちが不安定で何かと騒がしく、日中、深夜を問わず病室の出入りが多かった。眠れないこともあったが、お互い様だから仕方がない。いつか自分もたどる道だと思えば、どんな事態になるのかを心に留めておく機会でもある。千差万別、じつに変化に富んだ様相だった。

5/29 曇り空。空気はヒンヤリ。4時のオムツ交換時にトイレへ。夜勤はベテランの介護士さん。安心して寝る。9時半、お風呂。11時20分、リハビリは外歩き。本や着替えなど要らなくなったものを家へ運ぶ。退院の時に着るジーンズを持ってくる。帰りのリハ室で。ベッドから起き上がる時の話が出る。急に起き上がるとめまいを起こすからとアドバイスをもらう。…と「○×さんトイレフリーです」と廊下の声。やった!一人でトイレへ行ける。なんたる進歩。午後のリハビリは前頭葉のテスト他。満点。あとは体操。訪問リハビリは週1回となる。7時、PTさんがお別れに寄ってくれた。脳についての本の話をする。何くれとなくフォローしてもらって心強かった。

5/30 晴れ。右目のこめかみが痛い。昨夜から隣室の人が騒いでいる。声が大きく言葉も明瞭、理屈も通っている。しかし、その興奮ぶりたるや爆発的。※

※日記代わりに書いていたメモはここでおしまい。2ヵ月経ってようやくトイレに一人で行けるようになった。これを回復と呼ぶのだと思う。

by m-teshigoto | 2017-08-08 11:30 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/28

いよいよ退院へカウントダウン。目と鼻の先の自宅へ帰れるというのに、なぜかあまり嬉しくない。喜怒哀楽のうち「怒」だけ突発するのに「喜」も「哀」も「楽」も鳴りを潜めている。頭はクリアなのに感情は平板。これはどうしたことかしら。

5/27 土曜日。風が涼しい。床に携帯電話が落ちている。あらら。見当が違って落としたのかな。リハビリは公園からコンビニを回って帰る。あとはバランス。爪先立ち10秒を5セット。いやいやなかなか大変。チューブで両足を縛って開脚。10回を5セット。今日の療法士さんは、この病院で最初にリハビリを担当してくれた人。自分ではかなり丈夫になったように感じるが、どうだったかしら。同室の二人(二人とも89歳)にそれぞれ家族のお見舞い。病室は大混雑。自宅に帰る話、施設に移る話などが漏れ聞こえてくる。家庭の事情が言葉の端からにじみ出ている。隣の人が「くたびれた」と言ってリハビリを休むのは、たいてい来客があった日。私も同感。

5/28 日曜日。曇り。昨夜は同室の一人が一時間おきに逃亡を企て、夜勤の人が総出で大騒ぎ。家族がいる間ずっと家に帰りたいと訴えていたのだ。興奮したのだろうか。午前2時頃にやっと収まった。今日はさすがに眠いとみえて静か。あと一日だ。

by m-teshigoto | 2017-08-06 22:26 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/26

この頃になるとやっと脳に関する本が読めるようになった。度の弱い市販の老眼鏡を使うと、長時間読んでいても頭痛が少なくてすむことに気がついてからは、写真の多い料理本や展覧会の図録、絵本から始めて、単行本、文庫本へとだんだん小さい活字も読むようにした。新聞だけは読みにくくて目が疲れるので読むのを止めた。脳に関する本にも色々あったが、興味があったのは、自分と同じように手術を体験した人がどのように感じていたか、普通の生活に戻るためにどのようなプロセスを経たか、生の言葉で知りたかった。最初に読んだのは『奇跡の脳〜脳科学者の脳が壊れたとき〜』ジル・ボルト・テイラー著(新潮文庫)で、共鳴するフレーズに出会うと付箋を貼り付けた。「脳の可塑性」を身をもって体験している、そんな実感があった。

5/25 曇り。気温は並み。湿度あり。昨日の怒り※aは「易怒(いど)」という精神反応なのかもしれない。たしかに術後は、嫌なことを「イヤだ」と言うのをためらわなくなった。人生の大半を我慢して過ごしてきたのに、どうしたことだ。11時に退院後の訪問リハビリの説明がある。保険が使えると料金が安くなるとのこと。朗報。来客2人。昼食後さらに1人。もう大変。午後のリハビリは居住空間の確認で自宅へ。友人たちが出入りしたので、机の上や床に荷物が山積み。あ〜。帰ったら片付けなきゃ。訪問リハビリはどれくらいの期間にしようか。療法士の人に聞いたら、見極めの成績は良好で、高次脳機能障害の可能性は低いとのこと。問題は運動能力かしら。

5/26 雨の音で目が覚める。ひんやり。窓を細く開けておく。それだけでも閉塞感がなくなる。同室のお年寄り二人は寒がったり、カーテンが風で揺れると言っては看護師さんを呼んで閉めてもらうのだ。私のベッドの脇にある窓だというのに。今日もまた病院の一日。9時半、リハビリ。バランス(ウレタンの上で爪先立ち)、階段、キック。明日は外歩きとのこと。着替えなきゃ。ソーシャルワーカーさんに介護ベッドのことを聞く。※b午後にはレンタル業者の人を連れてきてくれる。レンタルできるとのこと。退院当日に届くそうだ。退院が決まった頃から。段取りについて考えるようになった。頭の動きが戻ってきたような気がする。

補足
a:病院のまったりしたモードで暮らしているせいか、見舞客が運んでくる忙しい空気がとてもイヤだった。実際に「ちょっと落ち着いて。ゆっくりして」と言ったことも何度かある。ただそれは「苛立ち」であって「怒り」ではなかったのだが、この前日についに「帰って!」と叫ぶに至った。怒ってキレた状態になったのには、自分で驚いてしまった。高次脳機能障害の中に「性格が変わる」という項目があって、些細なことで怒ることを「易怒(いど)」と言うとあった。おお、「ひょっとしてコレか?」と不安になった。
b:めまいが続いていて平らなベッドに寝るのはためらわれた。介護ベッドのカタログなど見る気もなかったのに、退院目前になって切実な問題になった。病院のソーシャルワーカーさんのおかげでレンタルから搬入までの手続きがその日のうちに決まった。




by m-teshigoto | 2017-08-05 20:21 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/24

退院に向け、リハビリの見極めの調理実習とそのための買物があった。買物に行ったスーパーは転倒した現場でもある。通りを歩くことにもまだ慣れていないので、病院から数分の距離を歩いて買物をするのが精一杯。「ここで倒れたの〜」と感傷にひたるどころではなかった。

5/22 晴れ。昨夜は一晩中エアコンの送風音。うるさくて、4時半にトイレへ行った時に切った。めまいも、なんとか寝しなと起き抜けだけ気をつければいいようになった。今日から薬は自主管理。退院訓練ということらしい。9時30分、お風呂。シーツ交換。午前中のリハビリはお休み。午後3時、調理実習用の買物へOTさんと駅前のスーパーまで行く。玉ねぎ、キャベツ、キュウリ、生姜。風が涼しいので無事帰ってこられた。でも、一人だけだったら不安。夕食に、先週差し入れてもらったパイナップルを食べる。許可が出ていても、同室の人や介護士さんに気兼ねして食べにくい。

5/23 晴れ。昼前、リハビリ室で調理実習。テーブルの上にまな板と小さな電気コンロを出し、洗面台で野菜を洗う。キャベツと玉ねぎの味噌汁。キュウリとキャベツの塩揉み。PTさん、OTさんに好評。煮干しと味噌のおかげです。お粗末様でした。午後はベッドでリハビリ。院長回診あり。ソーシャルワーカーさんと話す。転院の申し込みがあった時、私の年齢が若かった(入院患者は80代が中心)ので受け入れをためらったそうだ。その辺のことは承知していたけれど、自宅に近いこと、リハビリで近所を歩けること、将来自分が年をとってお世話になることもるだろうと考えて選んだのだ。区役所の窓口のことなどを教わる。退院は30日11時と決まる。

5/24 曇り。涼しい。10時、リハビリは外歩き。自宅へ行ってゴミ箱をしまう。駐車場へ行も行く。リハ室で整理運動。ベッドへ戻って水を飲む。暑い。

by m-teshigoto | 2017-08-03 22:00 | 病院のベッドの上で | Comments(0)