日記代わりのメモ 〜5/28

いよいよ退院へカウントダウン。目と鼻の先の自宅へ帰れるというのに、なぜかあまり嬉しくない。喜怒哀楽のうち「怒」だけ突発するのに「喜」も「哀」も「楽」も鳴りを潜めている。頭はクリアなのに感情は平板。これはどうしたことかしら。

5/27 土曜日。風が涼しい。床に携帯電話が落ちている。あらら。見当が違って落としたのかな。リハビリは公園からコンビニを回って帰る。あとはバランス。爪先立ち10秒を5セット。いやいやなかなか大変。チューブで両足を縛って開脚。10回を5セット。今日の療法士さんは、この病院で最初にリハビリを担当してくれた人。自分ではかなり丈夫になったように感じるが、どうだったかしら。同室の二人(二人とも89歳)にそれぞれ家族のお見舞い。病室は大混雑。自宅に帰る話、施設に移る話などが漏れ聞こえてくる。家庭の事情が言葉の端からにじみ出ている。隣の人が「くたびれた」と言ってリハビリを休むのは、たいてい来客があった日。私も同感。

5/28 日曜日。曇り。昨夜は同室の一人が一時間おきに逃亡を企て、夜勤の人が総出で大騒ぎ。家族がいる間ずっと家に帰りたいと訴えていたのだ。興奮したのだろうか。午前2時頃にやっと収まった。今日はさすがに眠いとみえて静か。あと一日だ。

# by m-teshigoto | 2017-08-06 22:26 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/26

この頃になるとやっと脳に関する本が読めるようになった。度の弱い市販の老眼鏡を使うと、長時間読んでいても頭痛が少なくてすむことに気がついてからは、写真の多い料理本や展覧会の図録、絵本から始めて、単行本、文庫本へとだんだん小さい活字も読むようにした。新聞だけは読みにくくて目が疲れるので読むのを止めた。脳に関する本にも色々あったが、興味があったのは、自分と同じように手術を体験した人がどのように感じていたか、普通の生活に戻るためにどのようなプロセスを経たか、生の言葉で知りたかった。最初に読んだのは『奇跡の脳〜脳科学者の脳が壊れたとき〜』ジル・ボルト・テイラー著(新潮文庫)で、共鳴するフレーズに出会うと付箋を貼り付けた。「脳の可塑性」を身をもって体験している、そんな実感があった。

5/25 曇り。気温は並み。湿度あり。昨日の怒り※aは「易怒(いど)」という精神反応なのかもしれない。たしかに術後は、嫌なことを「イヤだ」と言うのをためらわなくなった。人生の大半を我慢して過ごしてきたのに、どうしたことだ。11時に退院後の訪問リハビリの説明がある。保険が使えると料金が安くなるとのこと。朗報。来客2人。昼食後さらに1人。もう大変。午後のリハビリは居住空間の確認で自宅へ。友人たちが出入りしたので、机の上や床に荷物が山積み。あ〜。帰ったら片付けなきゃ。訪問リハビリはどれくらいの期間にしようか。療法士の人に聞いたら、見極めの成績は良好で、高次脳機能障害の可能性は低いとのこと。問題は運動能力かしら。

5/26 雨の音で目が覚める。ひんやり。窓を細く開けておく。それだけでも閉塞感がなくなる。同室のお年寄り二人は寒がったり、カーテンが風で揺れると言っては看護師さんを呼んで閉めてもらうのだ。私のベッドの脇にある窓だというのに。今日もまた病院の一日。9時半、リハビリ。バランス(ウレタンの上で爪先立ち)、階段、キック。明日は外歩きとのこと。着替えなきゃ。ソーシャルワーカーさんに介護ベッドのことを聞く。※b午後にはレンタル業者の人を連れてきてくれる。レンタルできるとのこと。退院当日に届くそうだ。退院が決まった頃から。段取りについて考えるようになった。頭の動きが戻ってきたような気がする。

補足
a:病院のまったりしたモードで暮らしているせいか、見舞客が運んでくる忙しい空気がとてもイヤだった。実際に「ちょっと落ち着いて。ゆっくりして」と言ったことも何度かある。ただそれは「苛立ち」であって「怒り」ではなかったのだが、この前日についに「帰って!」と叫ぶに至った。怒ってキレた状態になったのには、自分で驚いてしまった。高次脳機能障害の中に「性格が変わる」という項目があって、些細なことで怒ることを「易怒(いど)」と言うとあった。おお、「ひょっとしてコレか?」と不安になった。
b:めまいが続いていて平らなベッドに寝るのはためらわれた。介護ベッドのカタログなど見る気もなかったのに、退院目前になって切実な問題になった。病院のソーシャルワーカーさんのおかげでレンタルから搬入までの手続きがその日のうちに決まった。




# by m-teshigoto | 2017-08-05 20:21 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/24

退院に向け、リハビリの見極めの調理実習とそのための買物があった。買物に行ったスーパーは転倒した現場でもある。通りを歩くことにもまだ慣れていないので、病院から数分の距離を歩いて買物をするのが精一杯。「ここで倒れたの〜」と感傷にひたるどころではなかった。

5/22 晴れ。昨夜は一晩中エアコンの送風音。うるさくて、4時半にトイレへ行った時に切った。めまいも、なんとか寝しなと起き抜けだけ気をつければいいようになった。今日から薬は自主管理。退院訓練ということらしい。9時30分、お風呂。シーツ交換。午前中のリハビリはお休み。午後3時、調理実習用の買物へOTさんと駅前のスーパーまで行く。玉ねぎ、キャベツ、キュウリ、生姜。風が涼しいので無事帰ってこられた。でも、一人だけだったら不安。夕食に、先週差し入れてもらったパイナップルを食べる。許可が出ていても、同室の人や介護士さんに気兼ねして食べにくい。

5/23 晴れ。昼前、リハビリ室で調理実習。テーブルの上にまな板と小さな電気コンロを出し、洗面台で野菜を洗う。キャベツと玉ねぎの味噌汁。キュウリとキャベツの塩揉み。PTさん、OTさんに好評。煮干しと味噌のおかげです。お粗末様でした。午後はベッドでリハビリ。院長回診あり。ソーシャルワーカーさんと話す。転院の申し込みがあった時、私の年齢が若かった(入院患者は80代が中心)ので受け入れをためらったそうだ。その辺のことは承知していたけれど、自宅に近いこと、リハビリで近所を歩けること、将来自分が年をとってお世話になることもるだろうと考えて選んだのだ。区役所の窓口のことなどを教わる。退院は30日11時と決まる。

5/24 曇り。涼しい。10時、リハビリは外歩き。自宅へ行ってゴミ箱をしまう。駐車場へ行も行く。リハ室で整理運動。ベッドへ戻って水を飲む。暑い。

# by m-teshigoto | 2017-08-03 22:00 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/21

退院の話が出たとたんにめまいがするようになり、トイレもリハビリも車椅子での移動に逆戻り。朝方がひどく、午後になるとだいぶ収まってくることに気がついてからは、午後のトイレは付き添ってもらうようにした。スタッフとも顔見知りになり、互いにどんな人間かがわかってくると付き合い方も変わってきて面白かった。

5/19 晴れ。6時半起床。若干ふらつき。体というより脳が揺れている感じ。頭痛あり。ミステリ読了。次がない…。食後のトイレは付き添い。めまい少ない。朝のリハビリは1階へ。行きは車椅子。バーの間を片手でつかまって往復。1階のフロアを手を振ってテンポよく歩く。2往復。右回りか左回りかでめまいの出方が変わる。右目の複視の影響かもしれない。昼食時に介護士さん(男性)に頼んで支えてもらい、洗面台で箸を洗い、冷蔵庫から水も出すことができた。たった数歩のことが自力でできない。3時頃、時々おしゃべりをする看護師さんが来て「トイレは?」と聞いてくれた。いつもは夜勤なので「夜しか出ないのかと思った」と言うと「(昼間は)別の所に出てるの」と笑いながらトイレまで付き添ってくれた。Thank you. 午後のリハビリは軽め。

5/20 土曜日。昨夜、寝る時にベッドを平らにしたら天井がグルグル回る。耳石ではないかと友人が心配してメールで体操を教えてくれたけれど、やってみたら余計に目が回る。斜め右上を見ている限りめまいはしないことを発見した。なんだ?今日のリハビリ担当は元気な女子で、歩行、階段、バランスをやる。その後、清拭、着替え。午後、仙台、松本など遠来の客を含め来客4人。ふ〜。言葉少なの来客にはどうしていいのかわからない。自分の症状を話すのもなんだしなぁ。

5/21 日曜日。同室の人(89歳)が早朝のオムツ交換の時に「どなたですか」「来ないでください」と一騒ぎ。寝ぼけたのか認知なのか、男性の介護士さんに向かって大声で怒鳴る。「こりゃダメだ」と介護士さんが部屋を出るとそのまま静かになった。そのうち暴れるようになるのか心配になる。少し経って女性の介護士さんにトイレへ連れて行ってもらった時は平静だった。日曜日は病棟も静か。リハビリもお休み。ベッドでボールを使った筋トレをしながら本を読む。午後、遠い親戚の人がお花を持って来てくれた。びっくり。一度しか会ったことがない。転職先を探しているという話だったので、ついあれこれ思いついたことを話してお節介オバサンをしてしまう。多弁な自分にあきれる。また会う機会もあろうかと住所とメルアドを書いてもらう。



# by m-teshigoto | 2017-08-01 20:51 | 病院のベッドの上で | Comments(0)  

日記代わりのメモ 〜5/18

何のためのリハビリか、ようやく自分の中でリハビリの目的に対する関心が生じてきた。退院へのパスポートというだけではなく、日々の生活に、自分の将来に関わる頭と体の再学習なのだと、身をもって感じた。医師はもちろん、療法士ですらそうしたことは教えてくれない。なぜ再学習だと思ったかというと、前より体がスムーズに動くような気がしたからだ。運動音痴だったはずがなんとか動けている。ここで頑張れば音痴解消なるかも…。リセットされた脳は、楽天的な思考が得意のようだ。

5/15 右側の脳圧が高いような気がする。創部も突っ張っている。9時40分からリハビリ。階段(16段)4往復。スクワット。足踏み、足上げ、腹式呼吸。リハビリの進行表にサイン。目標は図書館への復職とある。あ〜。午後のリハビリは足踏み、足上げ。+チューブで開脚。お盆でコップ運び。夜、左耳に拍動。

5/16 6時半にベッドを起こす。今日はお風呂。着替えと乳液を用意。湯船に浸かる!足の裏が垢でボロボロ。11時前、リハビリの準備をしていると友人Hが来る。果物と紅茶の差し入れ。昼前にリハビリ。階段、スクワット他。2時、従兄夫妻来る。3時、リハビリ。足の裏の安定が大事とのこと。来週あたり調理実習の買物へ。5時頃、ベッドの上でめまい。メガネを外す。本の読みすぎ?頭を下げると収まる。介護士さんが「頑張りすぎたかもね」と言う。血圧141。夜のトイレもふらつく。

5/17 朝からめまい。ベッドの上でもダメ。立って歩けない。右に傾く。朝食抜く。リハビリ休み。トイレも車椅子。昼前、友人Iが郵便物を持ってきてお弁当を食べていく。メガネなしでできる折り紙をする。眠い。午後のリハビリも休み。副院長が来て「耳から来る目まいだと思う」と。繰り返すようだったら点滴をするという。

5/18 晴れ。涼しい。一人で歩けないので、洗面、歯磨きができなくなって不自由。食後にめまい。頭の右側が別物のようだ。創部が腫れている。2時、友人H来る。果物、水の差し入れ。3時、カンファレンス。退院は月末に決まった。夕方、椅子を使ったリハビリ。ふらつきなし。左側を見上げるとめまい。頭がのけぞる感じがする。

# by m-teshigoto | 2017-07-30 20:30 | 病院のベッドの上で | Comments(0)