青森から

しばらく前のこと、青森の知人から「みず」が届いた。
正式名称をウワバミソウと呼ぶ山菜で、水辺に生えるらしい。

山菜は、食べるまで手間がかかるものが多い。
この「みず」も、蕗のように1本1本薄皮を剥く。
一度だけその様子を傍で見たことがあるが、テレビを見ながら、
話しながら、片時も手が止まることはなかった。
手間を苦にすることなく、季節の恵みを食卓にのせてきた、
揺るぐことのない永年の勤勉さがそこにはあった。

昆布と細切り生姜と一緒に塩漬けされた「みず」はシャキシャキとした歯ごたえ。
食欲のない夏の食卓で、最後に残った一口のご飯を「みず」とともに口に運ぶのは、
その手間と遠路の旅路を思えば、何物にも代えられない贅沢。
惜しみつつ食べて、今晩が最後となった。

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by m-teshigoto | 2012-08-19 20:17 | キッチン | Comments(0)  

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